皆さん、こんにちは。
だいぶ暖かくなってまいりました。
今週に入って当院では冷房を付ける時もある程でした。
さて、今日は8020(ハチマルニイマル)運動についてお話したいと思います。
8020運動とは、厚生労働省および日本歯科医師会により推進している『満80歳で20本以上の歯を残そう』とする運動のことです。
この運動は、一生自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活を目標に、子供のころからの正しいデンタルケアと青年期のセルフケアの重要性を打ち出しています。
残存歯が20本以上あれは咀嚼に苦労しないとの見解より、20が掲げられるようになりました。
平成17年の調査によると、80歳で歯が20本以上残っている人は、残念ながら4人に1人といったところです。
まだまだ目標にはほど遠いというのが現実です。
「80才で20本」というのは、「80才で20本以上の歯が あれば、何でも食べられ、楽しい食生活が送れます」ということなんです。
歯が多く残っていれば食べ物をよく噛むことができます。よく噛むことによって次のよう な効果があります。
1. 唾液の分泌を高め、食べ物の消化吸収を助けます。これにより胃腸の負担が小さくなります。
2. 唾液成分の中には発ガン物質の発ガン性を抑える働きがあるため、ガン予防にもなります。
3. 脳の働きを活発にするため、ボケ防止になります。
「8020」達成のためには、むし歯や歯周病を予防していくことが何よりも大切です。
そのためには、歯石ができる前に正しいブラッシング法でプラークを取り除かなければなりません。
きれいにブラッシングしているつもりでも、歯と歯の間や奥歯に付着しているプラークを完全に取るのは難しいものです。
歯周病を予防し、その進行をくい止めるためには定期的に歯科医院での正しい磨き方の習得と歯ブラシの行き届かない場所の清掃をおすすめしております。
歯周病は日頃のケアが大切ですので定期検診を受けてお口の健康状態をチェックし、一本でも多くの歯を残すよう頑張りましょう。